「What is digital transformation? /デジタルトランスフォーメーションとは?」の記事でこのブログのタイトルを決める時、DXについて調べたと書きました。読まれた人は当然「何でかわいい(Kawaii)があるの?」、と思うことでしょう。初めてこのページをご覧になった方も、KawaiiDXという造語に疑問を持たれるのも当然です。

何はともあれ、まず結論

「かわいい」と思うことでで気持ちが少し楽になったり、日々の生活が活気付いて行動を起こす原動力になる。それってデジタルトランスフォーメーション(DX)の目指す目標、「the Good Life(豊かな生活)」と同じなんじゃない?と気付いて、かわいい」と「DX」をまとめてくっ付けちゃった訳です。以上!!

〜きっかけ〜

私がKawaiiDXを創ったきっかけは、インターネットで円山応挙の時雨狗子図(1767年)を見て「かわいい」という経験をしたからです。この絵が描かれたのは、およそ250年も前!!今まで、インターネットや本屋など媒体を問わず円山応挙の仔犬の絵を何度か見たことはあるのですが、ふとしたきっかけで「かわいい、っていう感情は何百年も変わらないものなんだな」と気づきました。

そのちょっとした気づきが、私に大きな意識の変革をもたらしたのです。

というのも、現在YouTubeが普及してから10年以上が経ちました。その間、私も動画をアップロードしては統一性のないテーマで挫折を繰り返したのです。軸となるテーマが定まらず全く長続きせず、完全に行き当たりばったりでした。

10年以上の年月が経ち、多くのYouTuberがヒットを繰り出す中、いち視聴者として様々な面白い動画を楽しんでいたのですが、頭の片隅で常に「何か長続きするテーマは無いかな?」と自問自答する日々。

そして今「かわいい、は長続きする。かわいい、は自分自身を含めて社会にポジティブな効果がある!」と気づいたのです。何より「かわいい」という日本語が、「kawaii」という世界に通用する言語として広まっているのも強みになりました。

スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学の卒業式でのスピーチに出てくる言葉「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」というのを行ってみました。振り返ると、衣服や家具、食品、本などの購入時に、「かわいい、が私に与えた経験」というのは数多くありますが、印象に残っている経験を2点ほど掲載します。

(1)

高校生の時に習った平安時代の文学作品、清少納言の『枕草子』。996年ころから1008年に作られた作品、なんと1000年以上前!!その145段の一節

「頭は尼削ぎなるちごの、目に髪の覆へるをかきはらやで、うち傾きて物など見たるも、うつくし」

簡単に訳すと、「ぱっつんヘアー(尼そぎは今でいう姫カットに近い?)の幼児が、目に髪が掛かってるのを払いのけずに首を傾げて(髪のスキマから)物をみてるのがかわいい。」という意味。この145段は、瓜に描いた幼児の顔やスズメが鳴いている様子、とにかく「小さいものはみんなかわいい!」とつらつらと書かれています。ただ、私が取り上げた「目に髪が掛かっているのを払いのけずに首を傾げて物を見る動作」について思わず「確かに、かわいい動作だなぁ」と共感し、着眼点もオモシロイと思って今でも印象に残っています。

(2)

大学生になり夏のドイツに行った時、お土産でドイツで有名なものを探していて、デパートでシュタイフのティディベアーを衝動買いしちゃいました。手触りがふわふわで、ぬいぐるみの目が、「連れて帰って〜!」と訴えかけてくるんです。

〜点と点がつながって線になる〜

改めて身の回りのものを見渡してみると、かわいい北欧デザインのコップや可愛いい色の机、かわいいロゴマークがついたスマホ、コンピューター…などが溢れ返っていることに気づきました。

この、かわいい「kawaii」という気持ち言葉は、そのままの意味で「kawaii」という世界的な言葉になり、おそらく消えることはなでしょうし、DXというテーマもまだまだ始まったばかりで長く続くことでしょう。円山応挙の時雨狗子図や清少納言の『枕草子』が今なお世の中で健在なのが何よりの証拠になるはずです。

この「kawaii」という経験とIT技術をかけ合わせて、豊かな生活「the Good Life」を目指すのがKawaiiDXです。

「kawaii」と思うと、リラックスできる。

「kawaii」と思うと、笑顔になる。

「kawaii」ものは、手に入れたくなる。

「kawaii」と声に出して言ってみて、「kawaii」理由を探してみよう!